検査に関する情報をQ&A形式でご紹介

プロラクチンが高い場合、採卵や胚移植に問題がありますか?

いつも、拝見させていただいています。自分にもあてはまる相談に先生が丁寧に答えていてくださって、とても参考にさせていただいています。私の事なのですが、35歳で二人目治療暦4年です。一人目は、一度流産のあと自然にできました。潜在性高プロといわれ、パルキゾンを一日1錠半飲んでいます。1月に5回目の体外受精をしましたが、妊娠できませんでした。その後の生理の頃から、乳汁が出るようになってきました。今までも、お風呂でときどきチェックしていたのですが、そのような事はなかったです。プロラクチンが高くなってしまったのでしょうか?4月頃にもう一度体外受精をしたいと思っていますが、プロラクチンの検査は、早めに行った方が良いのでしょうか。どちらにしても、3月中旬には、病院へ行く予定なのですが、少しでも早く検査しておいた方が良いでしょうか?病院がとても遠いので、いつ行こうか悩んでいます。高プロの場合も、やはり採卵や胚移植に問題がありますか?今までの体外受精は、受精までは上手くいくのですが、いつも着床しません。高プロが影響していたのでしょうか。また、検査に行く場合、生理周期のいつ行っても構わないですか?長々と質問してしまいましたが、よろしくおねがいします。


回答

お一人お子様がおられるとはいえ、IVFを5回もされて結果が出せないのはつらいですよね。お察しいたします。私の患者さんのなかにもそのような方はおられます。私自身のことでもあるとの思いでご相談を拝見いたしました。プロラクチンに関しましてはよくわからないというのが正直な答えです。プロラクチンが高い場合は排卵やその後の黄体機能が障害され、結果として妊娠がしにくいとされております。しかし一方プロラクチンが相当高い方や乳汁分泌のある方、また極端な場合には授乳中の方でも妊娠されることはあります。ですからプロラクチンは妊娠成立に絶対的な影響を与えるものではないと考えられます。ただ少しでも妊娠を妨げそうなリスクは取り除くのにこしたことはありません。早いうちに検査をされ必要なら下げておくようにした方が良いと思います。検査は月経周期のいつでも良いと思います。IVFで採卵の時期にプロラクチンを測ってみると約半数の方が正常値を超えております。これは卵巣刺激のための注射や点鼻薬によるものと考えられます。私のクリニックでは採卵時に測定をして著しく高い場合は着床障害にそなえてテルロンを処方しております。

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